生肉を扱った調理器具を洗わないまま別の食材に使うと食中毒のリスクが高まる
 生肉を扱った調理器具を洗わないまま別の食材に使うと食中毒のリスクが高まる

 夏場は気温や湿度の上昇に伴い、食中毒のリスクが高くなる。厚生労働省によると、昨年、食中毒が起きた施設は約半数が飲食店(52・8%)だったが、家庭も10・4%と少なくない。家庭でできる対策を専門家に聞いた。

 洗剤などの使い方に詳しいライオン・衛生マイスターの浅野ほたかさんは「食中毒予防の3原則は細菌を『付けない』『増やさない』『やっつける(殺菌)』です」と解説。「『付けない』対策は手洗い。調理前と、調理中も小まめにせっけんで手を洗う。食材をかえるたびに洗うのがポイントで、泡タイプのハンドソープがお薦め」と話す。

 調理器具の洗浄にも気を付けたい。「魚肉類を調理したまな板や包丁を洗わずに野菜を切る...

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