
民主党の流れをくむ立憲民主党と国民民主党。結党5年を前に、党勢は明暗が分かれている。立民は野党第1党を維持するが、有権者に「既成政党」との印象を持たれ、退潮が続く自民党に代わる選択肢になれていない。これに対し国民は「新興勢力」として期待を集め、政党支持率で立民を上回るまでに伸長。再結集は見込めず、政界全体が流動化する中で立ち位置の模索が続きそうだ。
▽ジレンマ
「中道の軸になる勢力として、リアルパワーを確保していきたい」。立民の野田佳彦代表は5日の記者会見で、こう反転攻勢を誓った。
立民は7月の参院選で与党が過半数割れしたのに、改選22議席から横ばいと低迷した。要因を「既存政治の枠の中にある...
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