
インタビューに答える国際大の山口真一准教授
2024年は、日本における交流サイト(SNS)と選挙の関係の転換点でした。SNSの言説の方向性と選挙結果が近くなったからです。他方、ネット空間の情報が選挙にゆがみを与える可能性があります。参院選が始まりました。真偽を見極め、事実に基づき投票することが不可欠です。そのためには極端な情報を真に受けず、自分と異なる意見にも耳を傾ける謙虚な姿勢が求められます。
まずSNSの選挙におけるメリットとデメリットをしっかりと理解する必要があります。政治に関心を持つ人が増え、裾野が広がっているのはメリットです。一方で、デメリットも少なくありません。あたかも正義と悪のような対立構図、既得権益と戦っているような過...
残り1328文字(全文:1628文字)