生産者協同組合にあるコーヒーの試飲室とルイス・フェルナンド氏=17日、ブラジル・グアシュペ(共同)
 生産者協同組合にあるコーヒーの試飲室とルイス・フェルナンド氏=17日、ブラジル・グアシュペ(共同)
 ブラジルのコーヒー輸出、ミナスジェライス州、グアシュペ、米国
 コーヒー豆を手にするルイス・フェルナンド氏=17日、ブラジル・グアシュペ(共同)
 収穫を終えたコーヒー豆と農園経営者ビルゴリノ・アドリアノ氏=17日、ブラジル・カボベルデ(共同)
 コーヒー農園を経営するビルゴリノ・アドリアノ氏=17日、ブラジル・カボベルデ(共同)
 ビルゴリノ・アドリアノ氏が経営する「ダスアルマス農園」=17日、ブラジル・カボベルデ(共同

 トランプ米大統領が表明した50%の関税に、世界一のコーヒー豆生産国ブラジルが揺れている。米国は最大の輸出先。高関税は競争力を奪うだけでなく、米国民が好む「アメリカン」の味わいにも影響を及ぼしかねない。一大産地の「コーヒーの町」に激震が走る。

 ▽理想の環境

 収穫期を迎えたコーヒーの木が青々とした森のように山の斜面に広がる。南東部ミナスジェライス州カボベルデにあるダスアルマス農園。経営者のビルゴリノ・アドリアノ氏は「ここの豆はよく熟成し、風味が良いのが特徴だ」と胸を張った。

 日当たりが良くて寒暖差も大きく、水が豊富で害虫が少ない。生産に理想的な環境だ。寒さで成熟のスピードが遅くなり、時間をかけて...

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