【首脳外交】首相、成果重ね責任封じ

　石破茂首相が共同議長を務めたアフリカ開発会議（ＴＩＣＡＤ）を終えた。自民党内で退陣要求が根強い中、今後も韓国やインドの首脳が来日するなど外交日程がめじろ押し。成果を重ねて参院選大敗の責任論を封じ込め、政権延命につなげたいとの首相の思惑も透ける。早期退陣を迫る「反石破」勢力は「いつまで続けるつもりなのか」と警戒感を強める。

　▽精力的

　「成功裏に開催でき大変喜んでいる。アフリカの皆さんと再会できるのを楽しみにしている」。２２日、横浜市。首相はＴＩＣＡＤ閉幕後の記者会見で成果を誇った。全体会合に加え、２０日から３日間でアフリカ各国首脳や国際機関トップら計３４人との会談もこなし、表情に充実感がにじん...