
備蓄米のイメージ
全国消費者物価指数でコメ価格の高止まりが続いている。出回り始めた新米の価格も高水準で、小泉進次郎農相は価格抑制に向けた備蓄米の追加放出に含みを持たせる。ただ、農家や自民党の農林族議員は政府の価格介入が常態化することへの懸念を強めている。
▽迫る5千円
「随意契約の備蓄米の販売をやめれば、さらなる高騰のトリガー(引き金)を引いてしまう」。小泉氏は20日、農林水産省で記者団の取材に応じ、一段の価格上昇への危機感をあらわにした。
高温と少雨の影響で、2025年産米も収穫量が不足する恐れがある。各地の農業協同組合(JA)は、コメを確保しようと農家に前払いする「概算金」を大幅に増やしており、店頭に並び...
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