
観光地に直行する「観光特急バス」に乗り込む観光客ら=7月、京都市
宿泊税を導入する動きが全国的に活発化している。訪日客が増加を続ける中、混雑に伴うオーバーツーリズム(観光公害)対策の財源としても脚光を浴びる。ただ利用客だけでなく、徴収を担う宿泊業者の理解が欠かせず、どのような事業に使われているのかを明確にする必要性を指摘する声もある。
▽値上げ
7月下旬、京都駅前。猛暑の夏は観光の閑散期とされるが、多くの外国人が名所まで直行する「観光特急バス」に乗り込み、清水寺に向かっていた。昨年6月から運行を始め、事業費には宿泊税の税収が使われている。
京都市は2018年に宿泊税を導入。花街として知られる先斗町の無電柱化や、地下鉄の表示板リニューアルなどに財源を投じた。...
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