記者会見するロシアのラブロフ外相=21日、モスクワ(タス=共同)
 記者会見するロシアのラブロフ外相=21日、モスクワ(タス=共同)
 記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領(右)とNATOのルッテ事務総長=22日、キーウ(ゲッティ=共同)
 ウクライナのゼレンスキー大統領(右)を迎えるトランプ米大統領=18日、ワシントン(ロイター=共同)

 ウクライナ和平の実現は、ロシアの再侵攻を防ぐ「安全の保証」の構築に米国がどう関与するかが鍵だ。集団防衛義務を定める北大西洋条約機構(NATO)へのウクライナ加盟は見込めない中、欧州諸国の部隊駐留案でロシアを抑止できるのかは不透明で、地上部隊派遣を拒む米国の役割も定まらない。ロシアは外国軍駐留に強く反対しており、議論は平行線のままだ。

 ▽良い事例

 「中国は(ウクライナ南部)クリミアが併合された時、何もしなかった。必要な時に支援をしない国の保証はいらない」。ゼレンスキー大統領は20日、安全の保証に中国を含める案を拒絶した。

 ロシアのラブロフ外相は同じ日、2022年春にウクライナと議論した「ウクラ...

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