フランス北部にあるグラブリーヌ原発=2017年3月(ロイター=共同)
 フランス北部にあるグラブリーヌ原発=2017年3月(ロイター=共同)
 スイス北部のベツナウ原発=2011年11月(共同)
 フランス・パリ、グラブリーヌ原発、ルブレイエ原発、ゴルフェシュ原発、スイス、ベツナウ原発、北海

 欧州を襲った今夏の熱波で、フランスやスイスの原発が相次ぎ運転停止や出力抑制を強いられた。原発から温排水を流す河川の水温が規制値に迫り、海辺の原発では高温によるとみられるクラゲの大量発生でポンプの目詰まりも起きた。地球温暖化の進行に伴って原発停止は今後も増える恐れがあり、各国の当局が電力会社に対策を求めた。

 日本の原発は海沿いにあり冷却に海水を使うが、欧州では河川沿いにも原発が立地する。

 国内外のエネルギー関連の情報を収集するシンクタンクのエム・アール・アイリサーチアソシエイツ(東京)によると、フランスでは原発から川に流す温排水が生態系に影響を及ぼさないよう、下流の水温に規定値を設定している。...

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