
子どもを抱くジアブ・ラーマンさん=7月、バングラデシュ・コックスバザール(共同)
ミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャが国軍の迫害から逃れ、隣国バングラデシュに大量流入してから25日で8年がたった。トランプ米政権による対外援助削減のあおりや寄付減少で難民キャンプ内の学習センターが一時閉鎖し、食料支援金は減額の危機にさらされた。治安面でも帰還はなお難しく、難民の生活の不安定さに拍車がかかっている。
「ミャンマーに戻ってもヘイト(憎悪)の対象になるだけだ」。2017年にミャンマー西部ラカイン州を脱出し、バングラデシュ南東部コックスバザールの難民キャンプに住むジアブ・ラーマンさん(47)に望郷の思いはない。
ラカイン州では17年8月に国軍と武装組織の戦闘が勃発。国軍に村を...
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