
滋賀県長浜市の道路陥没現場=2月(滋賀県土木事務所提供)
各地の国道の地下で、陥没を引き起こす恐れの高い空洞が100カ所超見つかった。埼玉県八潮市で1月に起きた道路陥没事故は周辺に甚大な影響を与えており、国や自治体は老朽インフラの管理や更新に腐心している。自治体管理の道路を含めれば補修が必要な箇所は大幅に増えるとみられるが、財源と人手不足で点検作業さえ進んでいないのが実情だ。
▽70年前
7月、JR水戸駅近くの横断歩道で、約55センチ四方、深さ約70センチの道路陥没が起きた。市によると、老朽化した下水道管が破損、土砂が徐々に管の中に流れ込んで空洞が生じ、陥没につながったとみられる。
下水道管は約70年前に設置。市内では駅前などの市街地を中心に老朽化...
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