インド・ビシャカパトナムの工場で、エビの品質をチェックする従業員=6月(共同)
 インド・ビシャカパトナムの工場で、エビの品質をチェックする従業員=6月(共同)
 エビの養殖場に立つラビ・クマル・イエランキさん=6月、インド・ビシャカパトナム(共同)
 インド・ビシャカパトナムの工場で、急速冷凍するエビをサイズごとに分ける従業員ら=6月(共同)
 インド・アンドラプラデシュ州ビシャカパトナム

 トランプ米政権が計50%の関税をかける方針を表明したインドで、米国を主要輸出先とするエビの関連業界に激震が走っている。輸出は7割減少するとの試算もあり、高関税に業界は「ショックで固まった」(輸出業者)。ライバル国に大きく後れを取ることになりかねず、生き残りをかけ日本や欧州の市場に活路を見いだそうとしている。

 6月中旬、エビの産地として知られる南部アンドラプラデシュ州ビシャカパトナムの加工工場では、従業員らがベルトコンベヤーの脇で黙々とエビの品質確認を進めていた。サイズごとに仕分けて急速冷凍した後、パック詰めして出荷される。

 「本当に50%を課されたらエビ業界は生き残れない」。トランプ大統領が...

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