東京都内のバーバリーの店舗=7月
 東京都内のバーバリーの店舗=7月
 バーバリーの戦略を巡る構図

 英ファッションブランドのバーバリーが戦略転換を図っている。「馬上の騎士」のマークやチェック柄のデザインで知られるが、超一流を目指して進めてきた路線が顧客に受け入れられず、目算は外れた。コートなど定番商品を磨く「原点回帰」や人員削減で再生を目指す。

 ▽誤算

 「失望的な結果を招いた」。バーバリーは、世界的な超高級ブランドの一角に食い込もうとした戦略の誤算を認める。フランスの「ルイ・ヴィトン」などの存在感は圧倒的で、高価格帯の革製品などを売り出しても支持が得られなかった。

 2025年3月期は純損益が7500万ポンド(約150億円)の赤字に転落した。既存店売上高は中国で急減。最高経営責任者(CEO)...

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