
第5回WBCで前回王者の米国を下し、大喜びの大谷翔平(中央)ら日本ナイン。14年ぶり3度目の優勝を果たした=2023年3月、マイアミ(共同)
来年3月に開催される野球の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本での独占放送権を、世界の有料会員数が3億人を超える米動画配信大手ネットフリックスが獲得した。潤沢な資金力とスポーツ市場への本格参入が背景にあり、大会2連覇に挑む日本の試合が地上波放送では見られない事態に。スポーツ中継は大きな変革期を迎えている。
▽高騰化
「まさに桁違い」「資金力では勝てない」。WBCの放送権料高騰化に、日本のテレビ局関係者や動画配信大手幹部は衝撃を持って受け止めた。主催者側の米大リーグ機構(MLB)は市場規模の大きさを受けて本腰を入れ、米国と日本での放送権を別々に交渉。まず日本で決まったことに...
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