
会談のため米アラスカ州アンカレジのエルメンドルフ・リチャードソン米軍基地に到着し、言葉を交わすロシアのプーチン大統領(左)とトランプ大統領=8月15日(ロイター=共同)
開始から3年半となり膠着状態が続くロシアによるウクライナ侵攻だが、侵攻後初となったトランプ米大統領とプーチン・ロシア大統領との会談を機に新たな動きが生じるとの観測も出ている。ロシア・ウクライナ情勢に詳しい北海道大スラブ・ユーラシア研究センターの服部倫卓教授に今後の見通しなどを聞いた。(共同通信=太田清)
▽苦もなく
―報道などによると、ロシア側は米国に対し、和平の条件としてウクライナ東部ドンバス地域からのウクライナ軍撤退とロシアへの割譲を求めたとされるが、ロシアの思惑は何か。
「侵攻開始後、ロシアはドンバス地域を含む東部・南部4州を併合、ロシアの連邦構成主体として憲法に明記しており、ロシア側...
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