
高知県土佐市の宇佐漁港で水揚げされたカツオ=27日
日本近海を流れる代表的な暖流である黒潮の大蛇行は、漁業に影響を与えてきた。過去に例がないほど長期間継続した上での終息となり、漁業関係者からは「漁場が元に戻るだろうか」と不安の声が漏れる。専門家は、地球温暖化が進むと大蛇行が長期化しやすくなる恐れがあると指摘した。
▽注視
高知県土佐市にある宇佐漁港。27日、あるカツオ漁船が約800キロの水揚げを終えた。船長西村敏宏さん(40)は「ここ数年に比べると半分以下だ」とこぼした。
大蛇行は漁場の位置や取れる魚種、量に影響を与える。高知県水産試験場によると、同県内のカツオ一本釣り漁は大蛇行期間に漁獲量が倍増した。黒潮が沿岸部から離れたことで、カツオの回...
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