インド首相とともに東京エレクトロンの工場を視察し、記者の質問に答える石破首相＝８月３０日午後、宮城県大和町
自民党の総裁選前倒しの是非を巡り、多くの都道府県連が対応に苦慮している。石破茂首相（党総裁）の進退に関わる異例の判断を迫られるにもかかわらず、意思決定までの猶予期間は短い。地方組織の決定は、判断に迷う国会議員の先行指標として、全体の結果を左右する要素にもなり得るだけに、比率以上に重みがあるとみられている。
▽ばらばら
「地域支部の意見を聞きたいが、とても間に合わない。役員の意見も、ばらばらだ」。自民の北海道連幹部は、意思決定に不安を漏らした。
自民党本部は９月２日に参院選大敗の総括報告書を取りまとめた後、都道府県連に詳細を通達する。前倒しを求める場合のみ、都道府県連は８日までにメールなどで党...
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