新潟県新発田市で行われた緊急銃猟の訓練=8月25日
 新潟県新発田市で行われた緊急銃猟の訓練=8月25日
 新潟県新発田市で行われた緊急銃猟の訓練=8月25日
 新潟県新発田市で行われた緊急銃猟の訓練=8月25日

 人の生活圏にクマが出没した場合、市町村の判断で発砲が可能となる緊急銃猟制度が始まった。秋は、冬眠に備えて餌を求めるクマの出没増加が懸念される時期。専門知識を持つ職員らの育成が課題で、自治体は環境省が7月に公表した指針に基づき、訓練など準備を急ピッチで進める。住民の安全を確保しながら、クマの動きを追い発砲するという難しい判断を迫られ、「実施のハードルは高い」と不安の声が上がる。

 ▽重い権限

 「捕獲者は発砲可能。住民の安全も確保」。8月25日、新潟県新発田市で行われた緊急銃猟の訓練。警察や猟友会と計画を検討し、住民避難など発砲までの手順を確認した。担当者の宣言で二階堂馨市長が発砲を「許可」、委託...

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