自民党の参院選総括と総裁選前倒しを巡る2日の想定
 自民党の参院選総括と総裁選前倒しを巡る2日の想定

 自民党は2日に両院議員総会を開き、石破茂首相(党総裁)の進退が懸かる重大局面を迎える。提示される参院選総括の報告書は首相個人の責任に踏み込まないとされ、党内に不満が渦巻く。総括を節目と位置付けた森山裕幹事長が自身の責任にどう言及するのかも注目点だ。総裁選前倒しの是非を巡る党内手続きも始まる見込みで、多数派工作は本格化する。

 ▽紛糾必至

 自民は2日午前、参院選総括委員会の会合で報告書を固め、午後の両院議員総会で示す。党重鎮は「両院総会がどのような形で決着するか。党内政局の行方を左右するヤマ場だ」と見立てる。

 8月29日の総括委で報告された素案は、参院選与党過半数割れの大敗を巡り、首相ら執行部を...

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