
中ロ印の思惑(写真はロイター、新華社など)
中国とロシア、インドは中国天津市で開いた上海協力機構(SCO)首脳会議で結束を誇示した。予測不能なトランプ米政権に団結して対処する構え。だが安全保障や貿易で各国の思惑は異なり、一枚岩にはほど遠い。
▽矛盾
「われわれは公平と正義の側に立ち、覇権や強権に反対してきた」。中国の習近平国家主席は1日の首脳会議で、ロシアのプーチン大統領やインドのモディ首相らの視線を浴びながら強調した。
習指導部は関税圧力を強める米国への不信を募らす新興・途上国「グローバルサウス」に対して経済支援を武器に連携強化を図ってきた。特にロシアとはトップ会談で蜜月関係を築いてきた。
ただロシアのウクライナ侵攻後、欧州各国は中...
残り793文字(全文:1093文字)
























