
中国・北京に到着した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記を乗せたとみられる列車=2日(ロイター=共同)
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が中国訪問直前、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を巡る「次世代の技術」を視察した。北朝鮮の核開発に厳しい態度を取る中国の習近平国家主席に対し、一歩も引かぬ姿勢を示した。ウクライナ侵攻に絡むロシアとの軍事協力で自信を深めた金氏。「核保有国の最高指導者」としての看板を誇示し、多国間の舞台にデビューする。
▽多弾頭化
訪中前日の1日、金氏の姿はミサイルに使う巨大な筒型の物体の隣にあった。次世代ICBM「火星20」に使うエンジンの研究施設を視察。性能の検証だけでなく、今後の生産基盤の問題も話し合ったという。量産化へ生産ラインを整備しているもようだ。
北朝鮮のICBM発射は...
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