首相擁護派の主な動きと主張
 首相擁護派の主な動きと主張

 自民党総裁選の前倒し論拡大に対し、石破茂首相の擁護派がけん制を強めている。首相に近い閣僚は「前倒し不要」との論陣を張り、政府高官は態度を決めかねている議員への説得工作を開始。報道各社の世論調査の内閣支持率上昇を背景に、衆院解散カードもちらつかせる。首相は週内にも追加の経済対策指示を検討するなど、続投を模索し続けている。

 ▽懇願

 「首相はあれだけ辞任をにおわせていた。引きずり降ろさないでほしい」。複数の議員は4日、政府高官から前倒し要求を思いとどまるよう懇願されたと証言した。首相が2日の両院議員総会で「しかるべき時に決断する」と進退に触れた発言を引き合いに、電話のほか事務所を直接訪れたケースも...

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