
損壊したガザの建物をイスラエル側から双眼鏡で見るイスラエル兵ら=8月13日(AP=共同)
パレスチナ自治区ガザの戦闘が長引く中、イスラエル軍の元兵士からも停戦を求める声が高まっている。イタマール・シュバルツさん(23)は軍に招集されても応じない考えだ。戦車部隊でガザに2度入り、地上侵攻に従事したが、パニック発作を起こし除隊した。「イスラエル軍はガザの民間人を殺害している。虐殺を終わらせるべきだ」
ガザ戦闘が始まった2023年10月、イスラエルがシリアから占領するゴラン高原の駐留拠点にいたシュバルツさんは、間もなくガザに派遣された。イスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を仕掛け、多数を殺害、拉致した直後で「自分も周囲の兵士も復讐に燃え、人質を取り戻すと意気込んでいた」と明かす。
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