自民党総裁選の立候補者討論会で議論する(左から)小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、高市前経済安保相、小泉農相=24日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
 自民党総裁選の立候補者討論会で議論する(左から)小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、高市前経済安保相、小泉農相=24日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
 日本記者クラブで開かれた自民党総裁選の立候補者討論会=24日午後、東京・内幸町
 自民党総裁選5候補の討論会での主な発言

 自民党総裁選の5候補は序盤のヤマ場となる日本記者クラブ主催討論会で、各自が得意とする政策分野で持論を展開した。ただ他候補と決定的な対立を招くような攻撃は避け、互いの一致点を確認する穏当なやりとりも散見された。党内融和を重視する内向きな総裁選の特徴が出た格好で、自民内からは「新総裁が描く国家像が見えない」との懸念も出始めた。

 ▽呼び水

 「地方が経済再生の主役だという考えは同じだ」。24日、東京・内幸町で開かれた討論会。小泉進次郎農相は最初の質問相手に茂木敏充前幹事長を選び、東京一極集中の是正策を取り上げた。茂木氏が地方への設備投資の重要性を説くと、小泉氏は「全く同感だ」とさらに呼応してみせた。...

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