自民党総裁選の立候補者討論会の開始前、写真撮影に臨む(左から)小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、高市前経済安保相、小泉農相=24日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
 自民党総裁選の立候補者討論会の開始前、写真撮影に臨む(左から)小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、高市前経済安保相、小泉農相=24日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ
 自民党総裁選5候補の主張や訴えを記したボード。左上から時計回りに小林元経済安保相、茂木前幹事長、林官房長官、小泉農相、高市前経済安保相(代表撮影)
 自民党総裁選の街頭演説を聞く人たち=24日午後、東京・秋葉原
 スーパーの店頭に並んだコメ=4月、埼玉県越谷市
 東京・丸の内を行き交う人たち=7月
 自民党総裁選 5候補の主張比較

 自民党総裁選に名乗りを上げた5氏が、日本記者クラブの討論会で論戦を繰り広げた。どんな日本の将来像を描いているのか―。物価高対策や外交・防衛といった政策分野別に加え、対野党連携など政治姿勢について各氏の主張を比較した。

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▽物価高対策、乏しい新味 ガソリン、所得減税が軸

 足元の物価高対策としては、ガソリン税の暫定税率廃止や、所得税を下げる効果がある基礎控除の引き上げといった、既に議論が進められている政策への言及が軸で新味を欠いた。消費税減税は、実現に時間がかかることから消極的な意見が目立った。

 ガソリン減税に関しては、与野党間で年内の実施に合意している。林芳正官房長官が「即効性があ...

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