23日、国連総会で演説するトランプ米大統領=ニューヨーク(ロイター=共同)
 23日、国連総会で演説するトランプ米大統領=ニューヨーク(ロイター=共同)
 23日、国連総会で演説するトランプ米大統領=ニューヨーク(ロイター=共同)
 23日、国連総会で演説するトランプ米大統領=ニューヨーク(ロイター=共同)
 23日、国連総会で演説したトランプ米大統領=ニューヨーク(ロイター=共同)
 国連通常予算分担率

 トランプ米大統領は6年ぶりの国連演説で1時間弱にわたって国連批判を展開し、多国間主義との決別を改めて宣言した。米国が単独主義を強めれば、国際的影響力の拡大を狙う中国には追い風となる。米国による国際問題への関与低下で生じる空白を埋め、国際秩序構築に向けた主導権をたぐり寄せたい思惑だ。

 ▽被害者意識

 「国連は強い言葉で文書を書くだけで何もしない。戦争を解決するのは行動だ。空虚な言葉ではない」。トランプ氏は一堂に会した各国首脳に向け「国連の目的は何だ」と問いかけ「国連は期待外れ」と断じた。

 「(就任)たった7カ月で七つの戦争を終わらせた」と一方的に主張し、紛争解決に国連は影響力を発揮できず、米国が...

残り783文字(全文:1083文字)