江戸期ごろ、塩魚類を扱う店は「四十物(あいもの)屋」と呼ばれ、生魚のない時でも魚を提供し、重宝されていた。めったに見かけなくなった現在、港町の風情を残す新潟県佐渡市両津湊に「みなと四十物屋」を掲げる店が地元から愛されている。
【2022/11/01】
昭和の民家のようなたたずまいの店は2014年にオープン。30平方メートルほどの店内には、地場野菜や総菜などの食料品をはじめ食器、手作り小物、仏壇用の花などが所狭しと並ぶ。
かつて、地域にはさまざまな商店が並んでいたが相次ぎ閉店し、食料品を買うのも不自由するようになった。移動手段のない高齢者らの力になろうと、同じ商店街でこうじやを営む故塚本健二さん...
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