
親子で夏の虫を探した昆虫観察会=上越市
子どもとのお出掛け先に悩んでいませんか? 家族みんなで楽しめる新潟県内各地の観光施設や公園、飲食店などお勧めスポットを紹介していきます。
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北陸道名立谷浜インターチェンジを降り、国道8号を経由して車で30分弱、上越市桑取地区の最奥部にあるのが、「上越市くわどり市民の森」。林道を歩きながら四季折々の動植物を観察できるほか、昆虫観察会や木工体験といったアクティビティもあり、親子連れには、うってつけのスポットだ。
市民の森は、環境学習や森林体験活動ができる場として、上越市が2002年に設置し、地元のNPO法人「かみえちご山里ファン倶楽部」が指定管理者を務める。森は市の水源地でもあり、稲作や炭焼きをなりわいとする人々が自然の恵みを享受してきた集落の里山でもある。
272ヘクタールの広大な森林には、九つの散策コースがある。ブナ林を通ったり、市街地を一望したりしながら、トレッキングが楽しめる。
森にはキツネやリス、野鳥など多種多様な生き物が生息する。市の自然環境保全地域に指定されているため、虫や動植物は持ち帰ることができないが、さまざまな生き物との出合いも魅力だ。

四季折々の動植物と出合える上越市くわどり市民の森。草の陰に、何か見つけられたかな?
市民の森入り口から歩いて約30分ほどの管理棟では、森で採れた木の実や枝を使った木工体験が人気で、ひきたてコーヒーも販売している。
スタッフが案内する散策会や、昆虫、野鳥、植物の観察会など親子で自然を満喫できるイベントも定期的に実施している。
8月初旬には、カミキリムシやクワガタムシ、トンボなどを見つける昆虫観察会が開かれた。参加した親子連れが木を揺らしたり、土の中を掘り返したりしながら虫を探していた。

親子で楽しめる昆虫観察会
クワガタムシを捕まえた小学2年の男の子(7)は「2匹も捕まえられて楽しかった。また来てみたい」と満足そう。父親(44)も「自然豊かな場所が徐々に減っている中、こういう場所で遊べるのはうれしい。いい夏の思い出になりました」と笑顔だった。

<上越市くわどり市民の森>
上越市皆口の温泉施設「くわどり湯ったり村」に隣接
4月下旬〜11月14日開園
午前9時〜午後5時
月曜休園(祝日の場合は翌日)
入園無料
くわどり市民の森管理棟、090(5775)1208