職人に教わりながら吹きガラス体験をする子どもたち=新潟市秋葉区

 子どもとのお出掛け先に悩んでいませんか? 家族みんなで楽しめる新潟県内各地の観光施設や公園、飲食店などお勧めスポットを紹介していきます。

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 きらきら輝く色とりどりのガラス製品は、額に汗して黙々と作業する職人の手から生まれる。その職人に教わってガラス作りを体験できるのが、新潟市秋葉区の秋葉硝子(ガラス)だ。グラスや小鉢など、子どもから大人まで、世界に一つだけのガラス作りを楽しめる。

 吹きガラス体験に訪れた阿賀野市の11歳と9歳の姉妹は、小鉢作りに挑戦。職人の照井康一さん(72)に教わりながら、熱した原料に棒で息を吹き込んだり、ハシと呼ばれる道具で小鉢の口の形を整えたりしていた。1日かけて熱を取り除くため、完成は翌日以降のお楽しみになる。

 「ハシで口を開くところが難しかったけど、イメージした形になったと思う」と、お姉ちゃん。妹は「アイスクリームを入れてみたい」と完成を心待ちにしている様子だった。

工場に併設されているギャラリー

 秋葉硝子は2014年、照井さんが開いた。21年1月に大雪で工場が倒壊する被害を受けたが、倒壊を免れた建物を改修し、電気炉などの設備を新調。昨年春に生産を再開した。

ずらりと並ぶ秋葉硝子の商品

 改修した建物にはショールームやイベントスペースを設けた。県内のガラス作家が入る貸しアトリエも併設し、新たな「ガラスの里」として生まれ変わった。

貸しアトリエのガラス工房「アトリエ三春」ではフュージングという技法も体験できる

 体験メニューは、照井さんが教える「吹きガラス」の他にもある。貸しアトリエの作家らがステンドグラスやトンボ玉作り、色のついた板ガラスを溶け合わせる「フュージング」の技法が体験できるメニューも用意している。

 照井さんは「熱くやわらかい原料から、グラスなどの形に仕上げていくガラス作りの楽しさを味わって」と呼びかけている。

 

<秋葉硝子>
新潟市秋葉区草水町2の12の32。
8月中は午前10時〜午後5時(水曜定休、13〜16日休み)。
吹きガラス体験は3千円から。
予約、問い合わせは0250(47)8402。
フュージングの体験のみ、予約、問い合わせはアトリエ三春、090(2675)8507。