
歩き始めた子どもは行動範囲が広がり、事故の危険性も高まります。どう対策すればいいのか、保育の専門家に聞きました。
Q 歩き始めはどんな事故に注意が必要ですか。
A 好奇心が強くなってくる時期でもあり、気になるところをのぞき込むといった行動が転落などの事故につながることがあります。とくに浴槽への転落には十分に注意しましょう。子どもは水深5センチでも溺れてしまう恐れがあります。
Q どのような対策をしたらいいのですか。
A 子どもから目を離さないことが大切ですが、難しいときもあるでしょう。浴槽に水は残さず風呂場は必ず施錠しましょう。ベランダや窓の下に踏み台になるものを置かず、階段には柵を設置するなどして、目を離さざるを得なくなっても安心な環境を整えることが重要です。
Q 子どもの危ない行動は、どう注意したらいいですか。
A 子どもには怒った顔よりも真顔が有効です。「危ないからやめてほしい」ということを、真剣な表情で目線を合わせて伝えましょう。
Q 行動を制限しすぎると、子どもの好奇心をそぐのではないでしょうか。
A 関心があるものを自分の手で確かめる経験が積めるようにできるといいです。例えば棚の施錠では、誤飲の恐れがある薬など危険なものが入っている棚はしっかりと施錠し、タオルなど子どもが触れても安全なものを入れた棚は開けられるようにするなど工夫し、好奇心を育てられるようにしましょう。
(新潟青陵大短期大学部の梨本竜子准教授と上原由美特任助教に聞きました)
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