
派閥の臨時会合に臨む茂木敏充幹事長=4月17日、自民党本部
自民党の茂木敏充幹事長率いる茂木派(平成研究会保守本流を自任する自民党派閥。田中角栄元首相が率いた田中派は「数は力」を掲げて最大派閥の影響力を誇示し「田中軍団」「一致結束・箱弁当」と評された。田中派内から竹下登元首相が創設した経世会が平成研究会の前身に当たり、橋本龍太郎、小渕恵三両元首相も輩出した。2021年11月から茂木敏充会長。04年に発覚した日本歯科医師連盟の迂回(うかい)献金事件では1億円の裏金処理が立件され、小泉政権下の05年衆院選で最大派閥の座を清和政策研究会に奪われた。)は4月17日、臨時会合を党本部で開き、総務相に提出している政治団体の届けを取り下げる方針を決めた。派閥の政治資金パーティー裏金事件自民党の一部派閥で、議員側がパーティー券の販売ノルマを超えて集めた分を政治資金収支報告書に正確に記載していなかったとされる政治資金規正法違反事件。東京地検特捜部は1月、安倍派から多額の還流を受けた国会議員3人ら計10人を立件した。岸田派、二階派の元会計責任者らも含まれる。事件を受け、自民は政治刷新本部を設置し、改革に向けた中間報告をまとめた。安倍、岸田、二階、森山の各派が解散方針を決定した。を受けた党改革の中間報告を踏まえた。政治団体を解消した上で...
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