
水の汚れを調べる五泉南小の児童ら=五泉市駅前2
新潟県五泉市の五泉南小学校で、市内のNPO法人五泉トゲソの会メンバーや、市内の工場関係者が水の循環や大切さについて教える授業があった。児童は水道から出た水の循環や、工場で使った水をきれいにして戻している現状について学んだ。
4年生の総合の授業の一環で、6月26日に開かれた。トゲソの会の斉藤明さん(51)の指導で3、4人の班に分かれ、水道から出た水が川から海に流れ、循環する仕組みとともに、阿賀野川流域でおきた新潟水俣病1965年、新潟県の阿賀野川流域で公式確認された。阿賀野川上流の鹿瀬町(現阿賀町)にあった昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)の鹿瀬工場が、アセトアルデヒドの生産過程で生じたメチル水銀を含む排水を川に流し、汚染された川魚を食べた流域住民が、手足の感覚障害や運動失調などを発症する例が相次いだ。56年に熊本県で公式確認された水俣病に続く「第2の水俣病」と呼ばれる。について学んだ。また「牛乳を薄めた水」などを使い、薬品を使った「CODパックテスト」で水の汚れ具合を確認。子どもたちは「台所から出る水がこんなに汚れているなんて」と驚いていた。
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