ボッチャの練習をするラッキーピースのメンバー=十日町市川西総合体育館
ボッチャの練習をするラッキーピースのメンバー=十日町市川西総合体育館

 東京で9月に開かれた小学生ボッチャ競技会で、新潟県十日町市の川治小学校の児童でつくるチーム「ラッキーピース」が初出場で優勝した。持ち味の集中力とチームワークの良さを発揮し、快挙を成し遂げた。2025年4月に開かれるジャパンカップへの出場権も獲得し、選手たちは「優勝できてうれしい。ジャパンカップでも頑張りたい」と喜んでいる。

 ボッチャは、パラリンピックの実施競技として注目を集めている。赤と青のチームがボールを6球ずつ、投げたり転がしたりして、ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールにどれだけ近づけるかを競う。

 ラッキーピースは主将の廣井梛(なぎ)さん(9)、元井遥さん(9)、根津かのんさん(9)、保坂音(ねね)さん(9)の4年生女子4人と、根津蓮さん(11)、丸山彪冴(ひゅうご)さん(11)の6年生男子2人の計6人でつくるチーム。大会に向け、7月から週1回、十日町市霜条の川西総合体育館で練習を重ねてきた。

 小学生ボッチャ競技会は9月16日に、渋谷区スポーツセンターで開かれた。ラッキーピースは、ボッチャが盛んな十日町市内の大会で好成績を収めてきたことなどから、大会に招待された。東京都内の予選を勝ち進んだ6チームと、ラッキーピース、千葉市の招待チームの計8チームで争った。

 ラッキーピースは予選リーグを2位で通過。決勝トーナメントの初戦は足立区のチームに5-0で快勝。決勝は調布市のチームを3-0で下し、頂点に立った。

小学生ボッチャ競技会で優勝したラッキーピースのメンバーと福原芳昭監督

 廣井さんは「優勝できてうれしい」と笑顔。他のメンバーも「みんなで楽しくプレーできた」「協力して勝てた」などと振り返った。

 福原芳昭監督(66)は「ルールで監督やコーチは競技中、選手に何も指示できないが、選手たちはしっかりコミュニケーションを取ってプレーしていた」と子どもたちの活躍に頰を緩めた。

 ジャパンカップは...

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