鬼太鼓や佐渡の伝統芸能を守りたいと「さどやニッポン」を設立した相田忠明さん=佐渡市新穂
鬼太鼓や佐渡の伝統芸能を守りたいと「さどやニッポン」を設立した相田忠明さん=佐渡市新穂
さどやニッポンが制作したアテビを使ったげた

 伝統芸能や職人技術の継承を目指して2020年に設立された、イベント企画、民具制作などをする「さどやニッポン」(新潟県佐渡市新穂)が、佐渡に多い木「アテビ」を使ったげたの販売を24年度から始めた。鬼太鼓をはじめとした、祭りの道具や和装具の修繕、制作も手がけ、「職人の技をビジネスとして守っていく。困ったとき、『ここへ相談すれば何とかなる』と住民たちから思われる存在にもなりたい」としている。

 さどやニッポンは、新穂地区で「佐渡相田ライスファーミング」を営む、相田忠明さん(50)が立ち上げた。資本金は約1000万円で、従業員は現在5人おり、映像制作やイベント運営など幅広く事業を展開。佐渡の芸能や文化...

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