人形浄瑠璃の上演後、人形の動かし方などの説明を受ける児童=阿賀町鹿瀬
人形浄瑠璃の上演後、人形の動かし方などの説明を受ける児童=阿賀町鹿瀬

 普段触れる機会が少ない古典芸能に親しんでもらおうと、新潟県阿賀町内の児童を対象にした人形浄瑠璃一座「猿八座」の公演が、町公民館で開かれた。巧みな人形さばきを児童は興味深そうに見入っていた。

 阿賀町教育委員会が10月11日に主催。町内の3小学校の5、6年生約90人が鑑賞した。

 猿八座は、佐渡に伝わる文弥人形を受け継ぎ各地での公演を重ねている。この日演じたのは「信太妻(しのだづま)-葛(くず)の葉(は)子別(こわか)れの段(だん)」。キツネが主人公の物語で、陰陽師(おんみょうじ)の安倍晴明にちなんだストーリーだ。

 公演では、三味線の音色で歌い語られる物語とともに演じられる人形の動きに、子どもたち...

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