日銀新潟支店は11月5日、11月の金融経済動向を発表した。新潟県内景気は「原材料高の影響などを受けつつも、持ち直している」とし、1年4カ月ぶりに上方修正した10月の基調判断を据え置いた。項目別でも全ての判断を維持した。

 個人消費は「一部で弱い動きとなっているものの、回復している」とした。百貨店・スーパーの販売額は回復基調で、食料品は堅調に推移。世界文化遺産に登録された「佐渡島(さど)の金山」や「大地の芸術祭」の影響で、宿泊施設の稼働率は回復している。ただ、物価高の影響もあり、企業からは「財布のひもが固くなっている」との声も聞かれる。

 生産と輸出は「横ばい圏内の動きとなっている」との判断を据え...

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