オキナグサの苗を植える広神西小の児童ら=魚沼市大芋川
オキナグサの苗を植える広神西小の児童ら=魚沼市大芋川

 新潟県魚沼市大芋川地区に自生する絶滅危惧種「オキナグサ」を増やそうと、地元の広神西小学校の4年生17人が、学校で育てた苗を植え戻した。棚田のあぜに丁寧に植え、冬を越えて花を咲かせる来年の姿を楽しみにしていた。

 大芋川地区は県内最大級のオキナグサの群生地。2004年の中越地震で自生する棚田が被害を受けたことを機に、地域住民や児童らが保全活動を続けている。今年も5月に採取した種を学校で育て、夏には群生地の草刈りや自然観察会を行った。

 児童は10月29日、県立植物園(新潟市秋葉区)の職員から「根っこが太いので、深く掘った方がよく育つ」と教わると、住民と一緒に棚田のあぜや斜面をシャベルで掘り、10セ...

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