
エンカレッジファーミングのリーフレタスの大規模栽培施設=11月14日、新潟市西蒲区
新潟市西蒲区のエンカレッジファーミングは、西蒲区にリーフレタスを栽培する面積2ヘクタールの大規模施設を建設し11月14日、竣工(しゅんこう)式を行った。種まきから収穫直前までを自動化した。人手不足の中でも持続可能な営農を目指すとともに、気候変動に左右されない安定した出荷を見込む。
施設は半開閉型のガラス温室。エンカレッジファーミングは2017年にも同規模の施設を建設し、省力化したシステムでミニトマトを栽培している。リーフレタスは大規模施設での野菜栽培の「第2弾」。ミニトマトの栽培施設と同様、オランダの技術を取り入れた。
総事業費は約30億円。国の「産地生産基盤パワーアップ事業」を活用し、およそ15億円の助成を受けた。国とは別に新潟市と県も助成した。
1日当たり2万8千株、年間約800万株の生産を目指す。15日に栽培を始め、本格出荷は12月25日ごろから。年間売り上げ目標は9億円。
種まきから、成長に伴って必要な株の移し替えも機械がする。丸い穴が1列に空いた細長いパレット状のものに植えられ、約30日で収穫できる。
水と養液は株の下を流れ、農薬はほとんど使用しない。ダクトも株の下を通る。環境制御システムにより温度や湿度、二酸化炭素濃度も管理される。天井には...
残り210文字(全文:745文字)