
新潟空港を拠点とするトキエアの機体=1月30日
新潟空港を拠点とする航空会社トキエア(新潟市東区)は1月31日、就航1年を迎えた。2024年1月に初路線となる新潟-札幌(丘珠(おかだま))線を開設し、4月に新潟-仙台線、9月に新潟-名古屋(中部国際)線と順次拡大。25年3月末の新潟-神戸線就航を目指し、佐渡、成田へも翼を広げる計画だ。地域活性化の推進役を期待される一方、収支の改善や安定運航の確保など解決すべき課題も多い。
国土交通省によると、利用率は札幌線(24年1〜11月)で60・9%、仙台線(同4〜11月)で34・5%、名古屋線(同9〜11月)は59・1%だった。トキエアが目指した利用率7割には届かず、目標とする25年度の黒字化は厳しい状況だ。
また就航1年を前に、運航面の課題が浮き彫りになった。使用する2機のうち1機が24年12月15日に落雷で故障し、その後1カ月以上、通常ダイヤで運航できない状態が続いた。残る1機にも機体トラブルが度々起き、この間の欠航は208便に上った。
2年目に向け、長谷川政樹社長は「利用客の支持を得るには時間がかかる。改善できることを丁寧に進め、安定、定時運航を目指す」と話している。

トキエアには、県が11億6千万円を融資しているほか、県内企業も出資するなど就航を後押ししてきた。
◆エアトリ(東京)と資本業務提携
新潟空港を拠点とするトキエア(新潟市東区)は1月30日、...
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