
地元住民らが跳び上がり、豊作を願った小正月行事「馬」=2月8日、上越市横畑
新潟県上越市の山あいにある横畑集落で2月8日、旧暦の小正月行事「馬」が行われた。かつて耕作に欠かせない貴重な存在だった馬に扮(ふん)した地元の住民らが、会場の座敷を跳び回り五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
「馬」は横畑集落の伝統行事だったが一時途絶え、1998年に地元有志が復活させた。現在は地元のNPO法人「かみえちご山里ファン俱楽部(くらぶ)」が継承している。
会場となった古民家カフェ「平左衛門」には約50人が詰めかけた。棒を持った3人が田ならしの所作をした後、馬役の住民や地元潮陵中の生徒らが腰に鈴を付け、「ヒヒーン」といなないて登場。ほこりが立てば立つほど豊作になると言われ、「よいしょ」...
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