
木材を運ぶ昔ながらの作業「大持引」を体験する参加者=2月22日、上越市下正善寺
大木をそりに載せて運び出す昔ながらの作業「大持引(だいもちひき)」を再現するイベントが2月22日、新潟県上越市下正善寺の森林で開かれた。森林組合の関係者や親子連れが「よいさ、よいさ」と声を合わせて大木やそりに結んだロープを引っ張り、雪上を滑らせて運ぶ技を体験した。
林業に関心を持ってもらおうと、くびき野森林組合とNPO法人かみえちご山里ファン倶楽部が主催し、約50人が参加。組合によると、大持引は木が乾燥する冬季に伐採し、雪面を利用して搬出する作業で、上越地域では昭和の時代まで続いていたが、重機の普及で姿を消したという。
イベントでは高さ約20メートルのスギ1本をチェーンソーで伐採し、5メート...
残り129文字(全文:429文字)