穏やかな天気の下で行われたコウゾの雪さらし=長岡市小国町小栗山
穏やかな天気の下で行われたコウゾの雪さらし=長岡市小国町小栗山

 手すき和紙の産地である新潟県長岡市小国地域で3月15日、原料となるコウゾの雪さらしが行われた。春の訪れを感じさせる穏やかな風が吹く中、薄黄色のコウゾが雪原に並べられた。

 雪さらしは小国和紙生産組合(長岡市小国町小栗山)が、毎年2月から3月にかけて行っている。今冬の小国地域の積雪は昨季を上回る2メートル程度で、じっくりと時間をかけてさらすことができるという。

 コウゾを天日に当てると紙が白く美しくなる上に、雪の上にさらすことで、雑菌の繁殖も抑えられるという。春から紙をすき、障子や画材向けの和紙に仕上げる。

 組合の職人が30分ほどかけ、30キロのコウゾを丁寧に雪の上に並べていった。参加した職人(5...

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