
新潟医福大男子バスケットボール部の新監督に今月、新潟市中央区出身の堀里也さん(43)が就任した。鳥屋野中学校で全中優勝、能代工高時代(秋田)には全国制覇を何度も経験。新潟県の中学校教員となっても赴任先のバスケ部を全国レベルに導き、U-16(16歳以下)日本代表を指導した実績も持つ。「目標は日本一。選手と共に向かっていきたい」。地方大学のバスケ部を、まだ見ぬ景色に導こうと意気込んでいる。
堀新監督が目指すのは「一人一人が考え続け、試合をコントロールできるチーム」だ。練習では「相手が嫌がる動きを意識して」「チャンスがどこにあるか、どうつくるか考えて」などと声をかけ、自主性を促す。主将の川端悠稀は「選手同士でプレーについて話し合うことが増えた」と変化を実感している。
新潟医福大の前監督の若月弘久さんと堀さんは、全中で優勝した鳥屋野中時代の恩師と主将という間柄。5年ほど前から学生に技術指導をしていたという。前監督が退任する際に「指導者に本腰を入れて取り組みたい」と申し出て、本格的に大学バスケに挑戦することが決まった。

堀さんは鳥屋野中から能代工業高校(秋田県・現在の能代科学技術高校)に進学。1学年上には、後に日本人初のNBAプレイヤーとなる田臥勇太がいた。常勝軍団の一員として何度も栄冠を勝ち取った。ただ、主将を任された3年時は、新潟商にインターハイ7連覇を阻まれるなど、苦い記憶もある。

その...
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