
新聞を使って行われた、児童の読解力を高める授業=燕市横田
燕市の島上小学校(横田)で、新潟日報を使って児童の読解力を高める授業が行われた。活字離れが進む中、活字に親しむ入り口として、講師が考案した「らくがき読み」を実践。児童は全体を斜め読みしてから、興味を持った記事に印を付け、内容や感想を言い合った。
講師は柏崎市の中島征一郎さん(49)。職員研修や出前授業、保護者向け講座を手がけるNPO法人GrowUp(グローアップ)の理事長を務めている。「らくがき読み」は蛍光ペンなどを手に、5分で読んで1分発表するもの。
授業は5月29日に6年生の国語の時間に行った。「まいにちふむふむ」のページを含む運動面など新聞1枚の4面を活用した。
新聞は情報量が多い一方、見出しや写真だけでも記事の内容が分かりやすい。
児童は最初の1分間で4面に目を通し、次の1分で興味の湧いた記事に印を付けた。次に一番気になる記事を決め、さらに記事を読んで気になる部分に感想などを書き込んだ。
最後に車座になって発表。それぞれバドミントンの話題や、ふむふむの化け物伝説などを取り上げた。児童は「同じ記事でも違う部分を発表していてすごい」と、人によって視点が違うことに驚いていた。
中島さんは...
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