職人の作業に立ち会う原田左官工業所の原田宗亮社長=2025年6月、東京都文京区で撮影
 職人の作業に立ち会う原田左官工業所の原田宗亮社長=2025年6月、東京都文京区で撮影
 取材に応じる原田左官工業所の原田宗亮社長=2025年6月、東京都文京区で撮影
 本社近くの森で運営する、カフェの敷地に立つ拓匠開発の工藤英之社長=2025年7月、千葉市で撮影
 自社の業績や社員数の推移を説明する拓匠開発の工藤英之社長=2025年7月、千葉市で撮影
 取材に応じる拓匠開発の鹿嶋奏沙さん=2025年7月、千葉市で撮影

 東京商工リサーチが7月発表した2025年1~6月の倒産調査(負債額1千万円以上)で、人手不足が原因の倒産は上半期として過去最多になった。特に中小企業の採用は厳しい傾向にあるが、欲しい人材を獲得できている会社も少数ながら存在する。手仕事の魅力を深掘りして発信したり、長期インターンでミスマッチを防いだりと工夫を凝らす。(共同通信=浜谷栄彦記者)

 ▽更衣室

 「感覚的には採用から1年以内に7~8割が辞めていた」。原田左官工業所(東京)の3代目、原田宗亮社長(50)は、父親が経営していた2000年ごろを振り返る。工業高校の卒業生が「何となく流れで」入社する時代だった。

 2003年にホームページを立ち上...

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