佐渡総合病院が看護師などの求人を始めた「さどマッチボックス」のサイト画面
佐渡総合病院が看護師などの求人を始めた「さどマッチボックス」のサイト画面

 看護師不足が深刻化している佐渡総合病院(佐渡市千種)は、短時間勤務に特化した「スキマバイト」サイトを活用した求人を始めた。急性期病院でのフルタイム勤務は難しい-。こうした思いを抱く層を主なターゲットに、短時間かつ業務を絞った求人で、就業のハードルを下げる。離職中の「潜在看護師」を掘り起こし、人材確保につなげる狙いだ。(佐渡総局・渡辺伸也)

 佐渡総合病院は3月中旬、島外からの派遣看護師の急な退職により、重症者など緊急以外の入院を制限した。1カ月ほどで制限は解除したが、依然として人手不足は深刻で、綱渡りの状況が続いているという。

 病院によると、今春に入職した新卒者は10人。24年度の退職者数を補いきれていない。運営するJA県厚生連の厳しい財政状況や、島全体の課題になっている担い手不足の逆風の中、活路を求めたのが市の公式求人サイト「さどマッチボックス」だ。...

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