
東海大の辻由希教授
今回の参院選で女性は過去最多の42人が当選した。当選者の33・6%を占める。非改選を含めると女性の参院議員は計73人で、比率は29・4%となった。世界経済フォーラムの2025年版「男女格差報告」で日本は148カ国中118位と政治分野が低迷しているが、ようやく30%という最低限の水準には手が届きそうだ。
これまで、女性候補の比率を上げても必ずしも「勝てる」選挙区に立てているとは言いがたく、結果的に女性議員の数は増えないという課題があった。だが、今回の当選率は男性22・4%に対し女性27・6%と、女性が男性を上回った。
政党別では日本維新の会、国民民主党、立憲民主党、共産党、れいわ新選組、参政党...
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