共同通信のオンライン取材に応じるジョン・ボルトン氏=7月14日(共同)
 共同通信のオンライン取材に応じるジョン・ボルトン氏=7月14日(共同)
 ジョン・ボルトン氏(ゲッティ=共同)

 混迷が深まる中東情勢の焦点の一つ、イラン核問題について第1次トランプ米政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官を務めたジョン・ボルトン氏(76)は「唯一の解決策はイランの体制転換だ」と述べた。イスラム聖職者を頂点とする体制が核保有の戦略的目標を捨てることはないとし、国際社会に圧力を強化するよう主張した。(ワシントン共同=新冨哲男)

 ―2018年に第1次トランプ政権が離脱したイラン核合意の評価は。

 「ひどい欠陥があり、核保有の可能性を防げなかった。イランが秘密裏に進めていた核計画が2002年に表面化した当初、英仏独3カ国はウラン濃縮活動を一切認めないことを前提に交渉を始めた。オバマ米政権は立場...

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