戦略国際問題研究所(CSIS)のクリスティ・ゴベラ日本部長(CSIS提供、共同)
 戦略国際問題研究所(CSIS)のクリスティ・ゴベラ日本部長(CSIS提供、共同)

 自公政権が大敗した参院選について、米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)のクリスティ・ゴベラ日本部長は日本政治が不安定化し、首相が短命で頻繁に交代する状況に回帰する恐れがあると指摘した。安全保障分野でリーダーシップを発揮するのが難しくなるとも分析した。(ワシントン共同=比嘉杏里)

 ―「日本人ファースト」を訴え議席を増やした参政党はトランプ米政権との親和性が指摘される。

 「『日本人ファースト』や『国家の利益最優先』といった主張はトランプ大統領の手法を踏襲したメッセージ戦略だ。交流サイト(SNS)の戦略的な活用にも明確な関連性がある」

 ―「米国第一」運動と同様の動きが日本でも起きていると...

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