
遠田晋次氏
30日にロシア・カムチャツカ半島付近で発生したモーメントマグニチュード(M)8・8の地震は、大まかに見れば1952年に起きたM9・0の超巨大地震と同じ場所で起きた可能性がある。今回の地震は52年と比べ小さめだとはいえ、間隔が約70年とあまりにも短い。超巨大地震はおよそ500年間隔という、従来の考え方の見直しを迫られるかもしれない。
もしそうなら、M9・1だった2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が今世紀中に繰り返す可能性も考えることになるだろう。
今回の地震は、太平洋プレートが大陸の下に沈み込む「プレート境界」で発生した。長さ400~600キロほどの断層が10メートル前後、ずれ動...
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